SQL Serverの2種類のユーザー
SQL Serverを利用するにはユーザーを作成する必要があります。ユーザーを作ってはじめてデータベースを利用することができます。
このユーザーには実は2種類あります。この2種類のユーザーについて解説します。
2種類のユーザー
- ログインするユーザー
- データベースを利用するユーザー
この2種類のユーザーの違いを順番に説明します。
ログインするユーザー
まずはSQL Serverにログインするユーザーです。これは文字通り、SQL Server自体(インスタンス)へログインする際に使用するユーザーです。いいかえると、サーバー自体のユーザーといってもいいかもしれません。
Microsoft SQL Server Management Studioでは、「セキュリティ」→「ログイン」をクリックすると、ユーザーの一覧が確認できます。ユーザーの追加やパスワードの変更もここから設定できます。
Windows認証ではOSユーザーであり、SQL Server認証ではSQL Server認証用で作成したユーザーになります。
データベースのユーザー
2つ目のユーザーはデータベースのユーザーです。データベースごとに作成するユーザーです。
Management Studioでは、「データベース」→該当のデータベース→「セキュリティ」→「ユーザー」でデータベースのユーザーを確認できます。
参照:データベース ユーザーの作成 – TechNet – Microsoft
データベースを利用するなら2つのユーザーを作成する
「ログインユーザー」と「データベースのユーザー」。2つのユーザーの違いは理解できたでしょうか?
SQL Serverは1つのサーバー(インスタンス)内にデータベースを複数作成することができます。ユーザーの違いは上で説明したとおり、ログインユーザーとデーターベースのユーザーという違いがあります。
例えば、データベースを新規で作成します。このデーターベースを利用するユーザーはどちらのユーザーを作成したらよいでしょうか?
このユーザーはSQL Serverへログインするし、データーベースも利用します。よって、2つのユーザーを作成する必要があります。まず最初にログインユーザーを作成し、データベースを作成後に、データベースユーザーを作成します。これでデータベースを利用できるようになります。
ログインユーザーとデータベースユーザーといっても、SQL Serverのデータベースを利用するには結局2つのユーザーを作成しないとデータベースは利用できません。
以上、SQL Serverの2種類のユーザーの解説でした。
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