SQL Server 2017のライセンスとは
Microsoft SQL Server 2017のライセンスはどのようなものがあるか、解説していきます。SQL Server 2017のライセンスは2種類あります。
SQL Server 2017の2種類のライセンス
- コアベース
- サーバー + CALライセンス
エディション別の使用可能なライセンス
エディション | コアベース | サーバー + CALライセンス |
Enterprise | ○ | |
Standard | ○ | ○ |
SQL Server Enterpriseエディションの場合はコアベースのライセンスのみです。SQL Server Standardエディションの場合はコアベースかサーバー + CALライセンスを選択できます。
Enterprise・Standardエディション以外のDeveloper・Expressエディションは無料です。
コアベースとは?
- 大規模システム用
- ユーザー数・デバイス数は制限なし
- クライアント アクセス ライセンス(CAL)は不要
- ライセンス数は「物理コア数÷2」で求める
SQL Serverのライセンスの1つ、「コアベース」とは文字通りコア数によってライセンス料金が決まるライセンスです。
高額なので、ザックリいうと大企業や大規模システム用です。クライアントも多数を想定しているので、クライアント毎のライセンスは不要です。
ライセンス数の計算(物理OS環境)
ライセンス数は物理コア数から計算できます。ライセンス数は「物理コア数 × CPU」です。
CPU | コア数 | ライセンス |
1 | 2 | 4 |
1 | 4 | 4 |
1 | 6 | 6 |
2 | 2 | 8 |
2 | 4 | 8 |
2 | 6 | 12 |
ただし、物理コア数が「4」以下の場合はライセンスを「4」とします。CPU1に対して最小ライセンスが「4」となります。
サーバー + CALライセンスとは?
- サーバーとクライアントにそれぞれライセンスが必要
- サーバーのライセンスは「サーバーライセンス」がある
- クライアントのライセンスは「デバイスCAL」と「ユーザーCAL」がある
部門のシステムや中小企業のシステムであれば、この「サーバー+CALライセンス」が適しています。サーバーのライセンスとクライアントのライセンスが2つ必要になります。
CALライセンス
クライアントのライセンスは「デバイスCAL」と「ユーザーCAL」があります。
使用するPC等の台数にライセンスが必要なのがデバイスCALです。利用するユーザー数毎にライセンスが必要なのがユーザーCALです。
- デバイスCAL・・・使用するPC等の台数にライセンス必要
- ユーザーCAL・・・利用するユーザー数毎にライセンス必要
システム環境によって、コストが低い方を選択すべきです。
例えば、サーバー1台・クライアント10台の場合、サーバーライセンス1、ユーザーCAL5が必要になります。(ユーザーCALの場合)
以上、Microsoft SQL Server2017のライセンスの解説でした。
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